ぴっぴ、ブログ始めるってよ

雑食系多趣味オジサンが気まぐれで何かについて語ったり写真を上げたりするブログです。

ライカQ2を持って浦賀へ行ってきた

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1月最後の日曜日。快晴。ライカQ2を持って無性にどこかへ出かけたくなった。

ただ、緊急事態宣言下なので、県外へは行きたくない。

「どこかいいところないだろうか。できれば行ったことないところがいいな」

そんな場所あるかな、と思いながら地図を眺めていた。

 

あった。

浦賀」。ペリー来航の地。

横須賀には何度か行っているが、考えてみれば浦賀って行ったことなかった。

京急にも大変お世話になっているが、いつも向かうのは久里浜三崎口方面。

そもそも「京急本線」って、浦賀の方だからね。三崎口へ伸びているのは「久里浜線」。あっちは支線なのだ、実は。

 

というワケで、行ってみた。

浦賀駅

20210131-083743こちらが浦賀駅。いかにもってカンジの終着駅。

20210131-121654 駅に置いてあるリーフレットをいただく。これを頼りに回ることにした。

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20210131-084543 駅を出て、目の前の交差点を渡ると、立派な黒船がお迎えしてくれる。

 

西浦賀 

浦賀は、港を隔てて西側と東側に分かれている。とりあえずこの看板に向かって右手となる西浦賀から回ってみることにした。 

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20210131-084852 壁伝いに地元の方が書かれた絵が並んでいる。これを眺めているだけでも飽きない。

そのまま歩を進めていくと、「浦賀ドック」の入り口に辿り着く。 

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20210131-090226中には入れないけど、フェンス越しに骨組みが見えたりする。昭和18年に作られて解体されずに残されているクレーンらしい。なんだかアニメに出てきそうな風景だ。

 

このあたりで裏道に分岐する。

20210131-091237 これが「浦賀道」の旧道らしい。こんな案内看板が至るところに立っている。

20210131-091744 その旧道沿いに神社がある。浦賀には、港を挟んで東西の叶神社があって、こちらが「西叶神社」。

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20210131-092707 江ノ島へ行ったときも思ったが、ライカQ2はこういう寺社仏閣を撮ると実に味わい深い色味を出してくれる。いつかこれを持って京都へ行きたい。

早くいなくならないかな、コロ助

20210131-093219 それにしても観光地然としていない町並みの雰囲気がいい。まるで昭和だ。

20210131-093826そんな光景を眺めつつ歩いていると「浦賀園」とも呼ばれる「愛宕山公園」の入口に着く。明治24年に開園した公園とだけあって、この門の佇まいからしてわくわくしてしまう。

20210131-093854 山だから階段を上る。ひたすら上る。

20210131-094042 ちょっと上ったらこんな風景も見えちゃう。いいねぇ!

20210131-094141 まだまだ上る。

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20210131-094606「咸臨丸出港の碑」なるものもある。

20210131-094950 晴れの日でよかった!

 

いったん山を下りて、今度は海沿いのプロムナードへ。

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20210131-101222 ごくごく普通の、ある晴れた冬の日曜の朝。自分にとっては小旅行だけど、地元の方々にとってはいつもの日常だ。

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20210131-101802為朝神社。源為朝が祀られている。

20210131-102026 これこれ、この描写!ライカQ2の真骨頂じゃない?

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20210131-102552 ちっちゃな橋の名前までがいちいち強い。

20210131-102908 浦賀奉行跡に着いた。

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20210131-103046ホントに何もない。何もないからこそ、説明から当時の様子を想像してみるのもいい。

 

ここで自分の体力や時間と相談して、東浦賀へ向かうことにした。向こう岸になるので「渡し船」を使う。いまどき「渡し船」なんて乗れる機会そうそうないでしょ?凄くない?

20210131-104412 もうこの看板の文字を見ているだけでごちそうさまってカンジ。

20210131-104801 所要時間3分程度なので、少し待てば船は対岸からあっという間にやってくる。

20210131-104939 乗り込んだはいいが、どうもシステムがわからない。料金はどうすれば?とまごついていたら、後ろから乗られた地元の方々と思われるご婦人方が手慣れた手付きで「料金箱」に小銭を入れられていた。

ああなるほど。そういうシステムなのね。お金も払わずに着席してしまってなんだかバツが悪くなってしまい(苦笑)、「すみません…」と心の中でつぶやきながら料金箱に100円玉2枚を入れた。

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20210131-105106 乗船中に撮る写真は水平との戦い。現像で直しちゃった。てへぺろ

浦賀

20210131-105227乗ってしまえばあっという間で、さっきまでひいこら言いながら上っていた愛宕山がはるか向こうになってしまった。

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20210131-105505 こっちの方は待合室もあって西側よりも乗り場っぽかった。

 

このすぐ近くに「徳田屋跡」という、吉田松陰桂小五郎安藤広重らが泊まったという旅館の跡地があるはずなんだけど…はて、どこだろう?

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20210131-105904なんだかレトロだなーと思いながら見ていた建物はあったんだけど…いや、地図的にこれしかあり得ない、これだ!

看板も案内板も(自分が見た限り)見つけられなかったので、危うく通り過ぎるところだった。浦賀、恐るべし。

20210131-110410 東叶神社へ向かう途中、さっき西にあった船たちが見える駐車場があったのでちょっと寄り道。

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20210131-110744 のどかだよねぇ。あと、思いの外、海の透明度が高い!

20210131-110925 こちらが「東叶神社」。

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20210131-111444 境内はこちらの方がかなり広い。

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20210131-111350 同じような写真ばかり撮ってしまう(笑)

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20210131-111600 奥に小洒落た喫茶店があったけど、コロちゃんの影響で営業中止だった。

20210131-111703まだまだ上る階段がある…

20210131-111935 勝海舟断食修行の碑があるらしい。ええい、山頂はまだか!

20210131-112226 着いた!

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20210131-112639山頂には「浦賀城跡」の立て札があった。そうか。城跡だったのか。そりゃ上り切るまでしんどいワケだ。納得。

 

ガクガクする膝をなだめながら山を下り、浦賀駅へ戻る途中「八雲神社」というお社の看板が見えたので寄ることにした。

拙者、森高千里世代ですから。この名前には弱い(笑)

願いごとひとつ叶うなら、あの頃に戻りたい。

20210131-115818 ヌシと思われるネコ様がいらっしゃった。近づいても逃げなくて、床でゴロゴロし始めたから「おお!」と思いながらカメラを向けたら奥の方へ行かれてしまった。残念。

20210131-115931記念に看板を撮っておいた。

馬堀海岸

ここで浦賀駅から再び京急に乗り、隣の「馬堀海岸」へ移動。

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20210131-122437 実は浦賀駅でこちらのリーフレットももらっていた。今度はこれを頼りに観音崎方面へ。

20210131-123312駅から海岸までは意外に距離があって、その間は延々と整備された住宅街が続く。そこを抜けると、こんな洒落た交差点に突き当たる。

20210131-123629分かるかな?真ん中奥の方に富士山も見えるんだぜ!

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20210131-124149 ひゃっほおー!最高だぜえ!

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20210131-125348 浦賀でも思ったけど、海の水がホントにキレイ。

20210131-125911 散歩道が終わると「走水海岸」というエリアになる。桜の木が立ち並んでいる。春はさぞかしきれいなんだろうなあ。

 

この時点で13時だったので、割烹旅館のレストランに立ち寄ることにした。

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20210131-130544 メニューはどれも美味しそうで目移りしたが、刺身と天ぷらがセットになった「磯定食」1,600円を注文。

20210131-133115 じゃじゃーーーん!

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20210131-133206 うまい!うまい!うまい!(by ぴぴ獄さん)

 

食事後、1階のフロントで会計の際、対応いただいたご年配のママさんと若旦那さんと少し会話した。写真が目的で来たと告げると、この少し先に見晴らしスポットがあってカメラマンに人気だから寄ってみるといいよと教わった。こういう地元情報をくださるお店は本当にありがたい。とても親切で気さくな方々だった。ごちそうさまでした!

 

ということだったので、そちらへ足を運んでみた。

20210131-135949いやあ、確かに!

20210131-135417 梅の花も。

20210131-140439 ダイヤモンド富士も撮れちゃうらしい。

 

さらに先へ行くと、漁港に着く。

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20210131-141808 イカQ2が出してくれる色に惚れ惚れする。もちろん、現場の雰囲気が素晴らしいからこそでもある。

20210131-143058 「走水神社」に着いた。

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20210131-144758「河童の恩返し」に、全俺が泣いた。

観音崎

この旅のラストは、観音崎

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20210131-151756 観音崎京急ホテルの裏の遊歩道はとても気持ちがいい。

 

そして、観音崎公園

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20210131-152039 この看板をそのままにしているセンスを心から讃えたい。キレイなモノが必ずしもいいってもんじゃない。

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20210131-154130 シンボルでもある灯台は、残念ながらアイツの影響で内部見学はできず。でも美しい。ただそれだけで、十分。

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20210131-162317 このあたり、普通に写真だけ並べているけど、実はもうヨレヨレでした(笑)

20210131-163039 もう限界です。最寄りの停留所からバスに乗って帰宅。お疲れ様!

 

小旅行を終えて

全部で15kmくらい歩いたんじゃないかな…それも平坦な道ばかりじゃなくて、坂道も多くてさ。おかげで三日間ほど足腰が痛かった(笑)

でも、これがもしライカQ2じゃなくて、他のフルサイズの一眼レフやミラーレスだったとしたら、間違いなくもっと足腰に負担がかかっていたと思う。

まさにこういう使い方をするときを想定して

「これ一台あれば済ませられるんじゃない?」

と思ってライカQ2を買う決断をしたので、やっぱりこの選択は自分にとってベストアンサーだったんじゃないかな。

もう若くないんだもん。悲しいけどこれ、現実なのよね。

「28mm単焦点」というカメラの使いづらさに躊躇いを感じる人はいると思う。事実自分もそうだった。でも、ライカQ2は35mmや50mmのクロップを気兼ねなく使うことができる。75mmも一応使えないこともない。よって、ほぼ「標準ズーム」の焦点域をカバーすることができる。しかも「ズミルックス」で!

 

やっぱりいいカメラだよ、ライカQ2。もっと遊ぼう。

あ。あと、浦賀、めちゃめちゃ楽しいですよ!