ぴっぴ、ブログ始めるってよ

雑食系多趣味オジサンが気まぐれで何かについて語ったり写真を上げたりするブログです。

アニメ「響け!ユーフォニアム2」を見て、「イタリアンホワイト」というヒマワリを育ててみたオジサンの雑記

 

 

イタリアンホワイトを育てたきっかけ 

はじめまして。ぴっぴと申します。

突然ですが、響け!ユーフォニアムというアニメ作品をご存知でしょうか。

ざっくりとまとめてしまうと「吹奏楽部の高校生たちが、全国大会出場を目指す活動を通して繰り広げられる物語」なのですが、これがなかなか泥臭い人間ドラマでして、まさに心に「響く」作品なのです。自分はあっという間に虜になってしまいました。

テレビアニメは2期まで放送され、その後劇場版も公開。2018年にも続編の劇場版の公開が決まっている人気作品です。

そのテレビアニメ2期「響け!ユーフォニアム2」のストーリーに、「イタリアンホワイト」というヒマワリが登場してきました。ストーリー展開上でも大変重要な意味をもつアイテムとしてたびたび登場したので、ご覧になった方は記憶されていることと思います。

どんなヒマワリなのか、特徴を書き出してみます。

  • 一般のヒマワリよりも小ぶりな、クリーム色の花をつける
  • 分枝性なので、1株に花がいくつもつく
  • 花言葉は「あなたを想い続けます」

昨年秋にアニメを見てちょっと興味をもってしまった自分は「春になったら育ててみようかなぁ」と、本当に「軽いノリ」で、種を購入してしまいました。ちなみに園芸の経験や知識などは一切ありませんw

 

私の生育記録

ただ、せっかく育てるのならやっぱりそれなりに育てたい!と思い、その後育て方などをいろいろ調べ、満を持して5月のGWが明けた頃に種をまきました。

ちょっとした遊び心もつけたかったので、作品に登場したメインキャラクターの女の子4人のPOPを立てて、その足元に種をまいて育て始めてみました。また、作品の舞台となった学校名にちなんで「#北宇治高校園芸部」というハッシュタグをつけて、成長の過程を日々ツイッターに上げていました。

間もなく発芽して…

 

成長して…

 

 さらに成長して。

 

 開花して!

 

 もっともっと開花して!

 

 写真もいっぱい撮って!

 

 結局、10月まで楽しませてもらいました。

 以下、育ててみた感想です。

  • 全然難しくない。日当たりと水やりさえ気をつければ勝手に育つ。
  • せいぜい9月初旬くらいまでで咲かなくなるだろうなぁと思っていたが、10月に入ってもまだ新しいつぼみがついて花が咲いていた。長い期間楽しめる品種。
  • 想像以上に背丈が高くなった。プランターに植えたが、最後は見上げるくらいの高さになった(ちなみに自分の身長は167cm)

とはいうものの、やはりうまく育てるにはいくつかのポイントがありました。

そんなワケで、私のツイートでイタリアンホワイトの生育に興味をもってくださった方もいらっしゃったようなので、「育て方のポイント」をこちらにまとめてみたいと思います。長文になりますが、よろしければおつきあいください。

なお、自分は本当に素人ですので、記事には誤りもあるかもしれません。また、同じように育てても、環境の違いなどによりうまくいかない場合もあるかと思いますので、その点につきましては何卒ご了承のほどをお願いいたします。

ちなみに、私の生育の記録はツイッターのモーメントにまとめてありますので、興味のある方は下記のリンクよりご覧ください。

 

「イタリアンホワイト」を育てて~「北宇治高校園芸部」活動の記録

第一章(5/6~6/30)

第二章(7/1~7/23更新)

第三章(7/24~8/31更新)

第四章(9/1~10/21更新)

 

育て方のポイント

種を入手する

まずは種を入手しないと始まりません。しかしながら、これが意外となかなかホームセンターなどの実店舗には置いていなかったりします。

一番手っ取り早いのは、やはり通販です。私は「サカタのタネ」さんのオンラインショップで購入しました。悠長に春を待っていると販売終了となってしまう可能性もありますので、育てると決めたら早めに購入しておきましょう。20粒ほどで税込432円(送料別)です(2017/12/02現在)。

なお、「響け!ユーフォニアム」のファンで宇治に足を運ばれる方なら、三室戸駅前の「フラワーショップはなまつ」さんでもお取り扱いがあるようなので、舞台めぐりの際にそちらで購入されるのもオススメです!

 

発芽の条件

発芽時の適温は20~25℃だそうです。なので、4月下旬から5月に入った頃がちょうどよろしいかと。暖かくなる前に種をまいてしまうと芽が出ないことがあるようなので、はやる気持ちを抑えて季節を待ちましょう(笑)

 

種まき方法

大きく分けて3つになるかと思います。

  1. ポットにまく(その後、プランターや花壇に植え替える)
  2. プランターにまく
  3. 花壇にまく

 

ポットにまく
  • ポットに花用の培養土、底の方に大粒の化成肥料もしくは有機質肥料を入れます。
  • 土の表面に深さ1cmほどの穴を開け、タネを2~3粒まき、土をかけます。
  • 土が乾かないよう、水やりをしましょう。
  • 条件がよければ、一週間くらいで発芽します。
  • 発芽後は日当たりの良い場所に置き、土の表面が乾いたら水やりをして育てます。
  • 芽が出揃ったら、元気のよい株を1本だけ残して、他は抜き取ります。いわゆる「間引き」を行います ←ここ重要!
  • 本葉が5~6枚つくくらいまで育ったら、プランターや花壇に植え替えます。

◯メリット

  • 移動が容易なので、悪天候のときなどに対応しやすい。

△デメリット

  • 植え替える手間が発生する。

 

プランターにまく
  • 大きく育てたければ、プランターはなるべく深いものを用意しましょう(最低でも20cm程度はほしいところ)。深いプランターを使用すると根の量が多くなるので、より大きく生育します。
  • 土、肥料、タネまきの方法は、前述の「ポットにまく」に準じます。
  • 一つのプランターにタネをまく箇所は、2ヶ所程度に留めましょう。株と株の間にゆとりがあった方が大きく育ちます(できれば40cmくらいの間隔がほしいところです)

◯メリット

  • 花壇がない環境(マンションやアパートのベランダなど)でも育てられる。
  • いちおう移動させることができる(かなり重たく、また大きく育ったあとは難しいが…)

△デメリット

  • 大きく育てば育つほど、吸水量が増える上、またその頃は気温も上がっているため、すぐに土が乾いてしまう。よって、こまめに水やりが必要。
  • 根の育つ量がプランターの容量によって制限されてしまうので、花壇に比べると生育条件は不利。

 

花壇にまく
  • タネまきの前に、肥料と堆肥を全体によく混ぜ込みましょう。
  • タネまきの方法は、前述の「ポットにまく」「プランターにまく」に準じます。
  • 間隔を40~50cmあけて、2~3粒ずつまきましょう。間隔をあける理由はプランターの項で述べたとおりです。

◯メリット

  • 根の量が多くなるため、生育がよい。
  • 土に水分が豊富に含まれているため、水やりの頻度は比較的少なくて済むので手間がかからない。

△デメリット

  • 移動することができないので、悪天候時の対応が困難。

 

みなさんの住宅環境や生活環境によって適した方法が変わってくるかと思います。それぞれにメリット・デメリットがありますので、それらを考慮した上で、どちらの方法でタネをまいて育てるかを決めてみてください。

また、繰り返しになりますが「間引き」は大変重要です。せっかく出てきた芽を摘んでしまう行為は大変心苦しいところですが、ここで情けをかけてしまうと、お互いに養分を取り合ってしまい根も育たないので、結局は全ての株が共倒れとなってしまいます。

キモチはよくわかるのですが、ここは心を鬼にして間引きをしましょう。そして、株と株の間隔を十分に取ってください。

イタリアンホワイトは分枝性なので、1つの株にいくつもの花が長期間にわたって咲きます。私が育てたものの中には、咲いては散り、咲いては散りを繰り返し、通算70輪以上の花が咲いた株もありました(笑)。株の数を絞っても、賑やかに咲いてくれるので決して寂しくはなりません。安心して育ててみてください。

 

生育時に気をつける点

とにかく日当たりと水やり

とりあえずこれに尽きると思います。逆に言うと、これさえ間違えなければそれなりに育ちます。

水は過度に与える必要はありませんが、表面がカサカサになったら補給してあげましょう。特にプランターで育てる場合は日を追うごとに土の乾きが速くなっていくので、こまめに水やりをしてあげてください。

 

害虫に注意

植物なので、害虫の被害にあう可能性もあります。特に花が咲く前の、株が小さな段階でとりつかれてしまうと生育に支障をきたしてしまいますので、葉や茎の状態を日々よく観察し、異常がないかをチェックしましょう。

こちらに関しては、虫の種類や症状が多岐にわたることと、私自身知識が全くないので参考になることが書けなくて申し訳ございません。ネットで検索するか、最寄りのホームセンターなどでショップの方に相談するなどして、それぞれに適した方法で対処してください。

ちなみに私の場合は、葉が食われるという症状が見られた(おそらくヨウトムシ?)ため「オルトラン粒剤」を用意して対処していました。

あと、害虫ではないのですが、ある日咲いたばかりの花の花びらがあっという間になくなっている?という出来事があり、何ごとかと思ったらカナブンが花びらを食べていました。カナブンはヒマワリの花びらを好んで食べるようなので、実はクセモノです。みつけたら優しく追い払ってあげましょう(笑)

 

支柱を立ててあげましょう

イタリアンホワイトは自立はしますが、枝分かれが始まると思わぬ方向に伸びてしまったり、また強風に煽られたりすると茎が折れてしまう心配もありますので、必ず支柱を立ててあげてください。成長が速いのでその都度高さにあった支柱が必要になりますが、ここは手間をかけてでも変えてあげてください。支柱は100均ショップなどで手に入れることができます。

 

台風・暴風雨対策

近年、天候が不安定ですので、イタリアンホワイトを育てている間にも台風や暴風雨に見舞われるケースがあり得ます。せっかく育てた大切なイタリアンホワイトが被害に遭わぬよう、天気予報にもぜひ気を配ってください。

あらかじめ悪天候が予想される場合は、支柱を強化してあげたり、(プランターであれば)できるかぎり雨風の凌げる場所に移動させるなど、可能な方法で対処しましょう。

 

花が咲き始めた後の楽しみ方

イタリアンホワイトは長期間楽しめますが、そうは言っても永遠に咲くワケではありません。キレイに咲き誇った花も必ず散ってしまいますし、いずれは花がつかなくなる時期が訪れます。

「それでも、そのあとも花を楽しみたい!」という方には…

 

ドライフラワーにする」という方法があります!

 

私も実際にやってみました。

 ざっと手順を説明しますと、こんな感じです。

  1. ドライフラワーにする花をカットする(咲ききった花よりも、咲いたばかりの花の方が良い)
  2. 粉状のシリカゲルを準備する
  3. 大きめのタッパーを用意して、シリカゲルを厚さ1cmほど敷き詰めた後、カットした花を乗せて、形を崩さぬよう上から静かにシリカゲルを被せる。完全に見えなくなったらフタをして密封し、一週間置く
  4. 一週間経過したら、花を取り出す。崩れやすいので、ピンセットやブロアーなどを使用して慎重に取り出す。
  5. お好みのアレンジで飾り付ける。

このあたりは「ヒマワリ」「ドライフラワー」で検索すると、もっと詳しく書かれているサイトがヒットするかと思いますので、詳細はそちらに譲ることとします。興味のある方は、調べてチャレンジしてみてください。

 

まとめ

長文になってしまいましたので、最後にもう一度、育て方のポイントをまとめておきます。

  • 種は早めに入手すべし。
  • 種まきは4月下旬から5月初めあたりがベスト。
  • プランターで育てる場合は深めのものを選ぶ方が生育が良い。
  • 株の間隔は40cm以上が望ましい。
  • 間引きは重要!
  • 日当たりのいい場所で、土が乾かぬよう水やりは欠かさず。
  • 支柱は必ず立ててあげる。

以上です。みなさまのイタリアンホワイト生育の参考になれば幸いです。

最後までおつき合いいただき、ありがとうございました!

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